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概 要profile


水土里ネット安曇川沿岸とは

 水土里ネット安曇川沿岸(安曇川沿岸土地改良区)は、地域の暮らしを支える水、そして食料を生み出す農地、さらに農地の生産性を高める水利施設など、かけがえのない地域資産を守り、育んでいくために農家の組合員で構成された団体です。
 農地とその用水網は、食料生産の機能だけでなく、水資源のかん養、洪水の防止、生態系の保全、大気の浄化機能、ヒートアイランドの防止、自然景観の保全、文化の伝承など、かけがえのない地域の資源として、その重要性はさらに増しています。
 水土里ネット安曇川沿岸は、新旭町、安曇川町に及ぶ広大な農村環境を守るため、先人たちが築き上げてきた地域資源を次世代に伝えていきたいと考えています。       

安曇川沿岸土地改良区の概要

1.安曇川沿岸過去の農業水利

 安曇川の流域は、花折れ断層が走る比良山系の狭い流域で、水量の変化が激しく、安定した取水が非常に困難なため、古くから水争いが絶えませんでした。
 1950年(昭和25年)の安曇川合同井堰改修前の旧井堰数は、右岸5カ所(広瀬井、須寺井、三重生井、田中井、青柳井)と、左岸6カ所(高畑井、下古賀井、川原井、饗庭井、北畑井、新庄井)の11カ所でありました。
安曇川沿岸過去の農業水利

2.災害復旧事業(合同井堰の築造)

 1949年(昭和24年)7月の「ヘスター台風」により9ヶ所の旧井堰が流失し、1952年(昭和27年)県営災害復旧事業として合同井堰の工事に着手しました。1953年(昭和28年)9月に13号台風により合同井堰周辺が被災し、更に下流部の井堰が被災しました。このため、災害復旧事業(合同井堰、護岸の復旧)と、かんがい排水事業(右岸幹線水路の延長)の合併により、県営災害復旧事業(災害関連事業)として昭和28年度から昭和30年度にかけて施工されました。
 井堰工事1
井堰工事2
井堰工事3井堰工事4

3.奥山ダム

 1957年(昭和32年)米軍によるあいば野演習場の接収が解除されました。饗庭野の保水力が低下し用水が激減する一方、降雨時には土砂が流出し演習場周辺農地に被害が生じていました。このため、用水源の復元と農地の保全について国に要望した結果、水源施設として安曇川支流演習場内「一の瀬川」にアースダムを築造し、導水路を新設改修し用水確保と被害防止を図ることを目的とした、県営障害防止対策事業が認められ1966年(昭和41年)奥山ダム建設工事に着手しました。

奥山ダム

4.琵琶湖総合開発による受益地の変更と補償工事

 1972年(昭和47年)に琵琶湖総合開発により土地改良関連事業として水源の見直しと、生産基盤の整備計画が樹立され、当改良区安曇川頭首工かんがい区域に大幅な変更が生じることとなりました。県営施工の琵琶湖関連事業地域外における当土地改良区内の残存する影響圏区域は、新旭町で受益地域356haが影響することから、1980年度(昭和55年度)水資源開発公団より直接現物補償として用水機場を設置することになり、県営新旭地区用水機場内に併設して単独補償対策が講じられました。

計画当初の受益地     琵琶湖総合開発による受益地の変更と補償工事

5.床止工

 安曇川合同井堰により取水した農業用水は、安曇川を伏越工(サイフォン)で横断し右岸に送水しています。この伏越工については、度重なる河川の増水による河床低下に対し根固め工を設置するなどの保護をしてきましたが、このまま放置すれば、伏越工が流失し取水施設が崩壊するなどの危険な状態でありました。このため、1993年(平成5年)河川管理者より土地改良区に対し、河川法第75条に基づき合同井堰および床止工を保護するよう指令があり、これを受け県に対し保護対策を要望しました。この結果、1994年度(平成6年度)農地防災事業(安曇川地区河川工作物応急対策事業)として事業採択となり、1999年度(平成11年度)に床止工の工事を完了しました。

床止工

6.安曇川沿岸土地改良区の用水に関する年表


安曇川沿岸土地改良区の組織図

安曇川沿岸土地改良区の組織図

安曇川沿岸土地改良区のかんがい図

安曇川沿岸土地改良区のかんがい図     

計画取水量

     計画取水量

安曇川沿岸土地改良区受益図

安曇川沿岸土地改良区

〒520-1202
滋賀県高島市安曇川町下古賀1543番地1

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